ハイエースのスライドフロアは自作できる?強度や費用・必要な技術を解説

ハイエースにスライドフロアを導入したいと考えている人は少なくありません。

スライドフロアと同様に利用されることの多いベッドキットと比較して金額が高くなることから、購入するか悩むことも多いでしょう。

スライドフロアを自作すれば費用を抑えられますが、スライドフロアはDIYできるレベルのパーツなのでしょうか?

本記事ではハイエースのスライドフロアを自作できるのか、強度や耐久性などについて詳しく掘り下げます。

目次

ハイエースのスライドフロアは自作できる?

ハイエースのスライドフロアを自作することは可能です。

実際に、現場仕事でハイエースを使用している職人が、現職での技術を使って製作するのはよくある例です。

また、アウトドア好きでキャンプ仕様に改造したい方が自作に挑戦していることもあります。

  • YouTubeやSNSに自作例がある
  • スライドフロアの作成には道具・知識・時間が必要になる

それぞれ解説します。

YouTubeやSNSに自作例がある

SNSやブログなどには、実際にDIYで制作した方の事例が多数投稿されており、情報収集もしやすいです。

実際に製作している様子を動画で解説している方も多く、初心者にとっては非常に参考になるでしょう。

ただし、情報の正確性には差があるため、複数の事例を比較して判断することが重要です。

自作であれば材料費を抑えられるため、金銭的に安く済ませたい方におすすめできます。

スライドフロアの作成には道具・知識・時間が必要になる

スライドフロアを自作するには、それなりの準備が必要です。

木材やスチールのカット、溶接、レールの取り付けなどの作業には、インパクトドライバーやジグソー、電動工具などが必要です。

荷重に耐える構造設計や寸法の精密な計測など、知識面も求められます。

それでも簡易的なものしか製作できないため、市販されている製品と比較して精度や強度は落ちます

  • 動画で製作方法を確認
  • 材料の購入
  • 製作
  • 組み立て

初心者がこれらの作業を行うには、膨大な時間がかかることでしょう。

これらの準備や製作が面倒に感じるのであれば市販品を購入する方がよいでしょう。

ハイエースのスライドフロアの自作する際の課題

スライドフロアを自作する際には、想像以上に多くの課題が存在します。

  • 強度不足
  • ガタつき
  • 見栄えの悪さ

主に課題としてあげられる、上記の3つについて解説します。

強度不足

スライドフロアの自作では、強度の確保が最も大きな課題です。

市販品は100〜120kg以上の荷重に耐える構造で設計されていますが、DIYでは同等の強度を出すのは容易ではありません。

強度を高めたい場合は、金属を溶接して製作するなどの工夫が必要です。

当社のスライドフロアは溶接による加工を行なっており、180kgまでの荷重に対応しています。

ガタつき

自作したスライドフロアは、引き出し時のガタつきが発生しやすい課題もあります。

わずかなズレでもスライド時に揺れや異音が出るため、繰り返し使用するとフレームの変形やネジの緩みにつながります。

市販のスライドフロアでも強度や設計が甘ければ、走行中にカタカタと異音が発生することがあるため、注意して購入しなければなりません。

快適な使用感を求めるなら、取り付け面の平面精度や固定方法に徹底的にこだわる必要がありますが、DIYでそこまで精度の高いものを製作するのは容易ではないでしょう。

見栄えの悪さ

自作のスライドフロアは技術的な理由から、どうしても見栄えにまでこだわるのが難しいです。

自作すれば自分の思い通りの見栄えにできますが、スライドフロアの利便性と見栄えを両立するのは難易度が高くなります。

性能と見栄えの両方にこだわりたいのであれば、市販のスライドフロアを購入する方が手っ取り早いでしょう。

ハイエースのスライドフロアの自作がおすすめな方とは?

以下に当てはまる方はハイエースのスライドフロアを自作するのがおすすめです。

  • 予算を抑えたい方
  • DIYや日曜大工が好きな方
  • 耐荷重100kg未満で問題ない方

それぞれ解説します。

予算を抑えたい方

予算を抑えたい方にとって、スライドフロアの自作は大きなメリットがあります。

市販のスライドフロアは10万円を超える製品も多いですが、自作であれば材料費を5万円程度に抑えることも可能です。

例えば、合板とレール、アルミアングルなどをホームセンターで調達することで、必要最低限の機能を持つフロアを作ることができます。

DIYや日曜大工が好きな方

DIYや日曜大工が趣味の方には、スライドフロアの自作は楽しく製作できるでしょう。

設計から組み立てまで自分で行うことで、構造や素材に対する理解も深まり、完成時の満足度も高まります。

耐荷重100kg未満で問題ない方

荷物の重量が比較的軽い方であれば、自作スライドフロアでも十分に対応できます。

DIYの場合、耐荷重は構造や素材に左右されますが、おおむね100kg未満を目安に設計されています。

たとえばキャンプ用品や工具箱、アウトドアギアなど、軽量な荷物が中心であれば、自作フロアでも安定して使用できます。

ただし、大型バッテリーや建材など重量物を積む予定がある場合は、市販の高耐荷重のスライドフロアを検討すべきです。

ハイエースのスライドフロアを購入すべき方とは?

以下に当てはまる場合は、スライドフロアの自作が難しかったり、DIYで作成できるレベルでは満足できない可能性が高いです。

市販品の購入を検討しましょう。

  • 100kgを超える重い荷物を載せる予定がある方
  • 荷物の引き出しを頻繁に行う方
  • 見た目や仕上がりにもこだわりたい方
  • ガタつきや音のストレスを避けたい方

それぞれ解説します。

100kgを超える重い荷物を載せる予定がある方

スライドフロアに100kg以上の荷物を載せる予定があるなら、市販のスライドフロアの購入を検討すべきです。

自作では強度の確保が難しく、使い続けるうちにフレームのたわみがひどくなったり、レールが荷重に耐えられなくなるリスクがあります。

重量物を積むなら、市販スライドフロアの中でも溶接で金属フレームを加工している製品がおすすめです。

TKP-スライドフロアは溶接加工しており、180kg以上の耐荷重を誇ります。建築業や現場仕事を生業とする職人さんにご愛用いただいています。

【後悔しない!】スライドフロアの正しい選び方7選!注意点も紹介

見た目や仕上がりにもこだわりたい方

見た目や質感にこだわりたい方には、市販スライドフロアの美しい仕上がりが魅力です。

プロの工場で加工されたパーツは、角の処理や塗装の均一さなど細部まで丁寧に作られており、内装との統一感も高くなります。

ガタつきや音のストレスを避けたい方

運転中や荷物の出し入れ時に、スライドフロアのガタつきやきしみ音が気になる方には、市販品がおすすめです。

自作の場合、固定部の緩みや部材の相性によって微振動や異音が発生することがあり、長距離運転ではストレスの原因になります。

ものづくりの経験がない方にとって、精密なスライドフロアを製作することは容易ではありません。

まとめ:スライドフロアの品質にこだわるなら購入がおすすめ

スライドフロアはハイエースを使いこなすための便利なパーツです。

しかし、自分で製作するにはハードルが高い製品といえます。

また、市販のスライドフロアであっても、品質にはバラツキがあるため、注意して購入しなければなりません。

耐荷重や見た目にこだわったスライドフロアを購入したい方は、TKP-スライドフロアを検討してみてはいかがでしょうか。

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